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一次脳卒中センター(PSC)とは

    脳卒中は「専門性」と「時間との闘い」の2つの面を両立させる形で対応しなければならない疾患です。医療従事者のたゆまぬ努力で救急対応してきましたが、医療が高度化するに従って、住む地域によって対応できる医療レベルが大きく違ってくるようになりました。発症直後の迅速な治療が転帰改善の鍵となり、どこに住んでいても同じような治療を受けることができるような診療の「均てん化」を日本脳卒中学会は目指しています。


    2005年に脳の血管に詰まった血栓を点滴で溶かすことができる遺伝子組換え型組織プラスミノーゲン活性化因子(recombinant tissue plasminogen activator:rt-PA、アルテプラーゼ)という薬剤がわが国でも使用できることになりました。適切に使用すると劇的な効果を示す場合もありますが、一方で、出血を起こしてかえって症状を悪化させることもあり、日本脳卒中学会はこの薬剤を使用できる施設や医師の基準(適正使用指針)を定め運用してきました。


    この薬剤による治療を24時間365日可能な施設がどこであるかを一般市民や医療従事者にも分かるようにするために、日本脳卒中学会は「一次脳卒中センター」として認定し、公表することになりました。


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