出版と倫理に関する方針

倫理方針

 「脳卒中」誌は学術出版における最高水準を堅持する。

 本誌に論文を投稿する前に、著者は当学会の「人を対象とする研究の学会発表や論文投稿における倫理指針」を熟読の上、投稿者の論文内容がこれらに則っているか否かを、自身でよく確認してから投稿しなければならない。編集委員長がこれらの方針に準拠していないと判断した原稿に対し、本誌は査読なしで却下、または撤回することができる。

 本誌の著者、編集委員、査読者、出版者の研究倫理および出版倫理に関する責任を以下に示す。本誌へ投稿される論文原稿は、いかなる言語においても論文原稿の一部または全部が未発表・未発行の内容であり、本誌以外の媒体で出版が検討されていないものに限る。

 投稿論文が本誌以外の媒体において出版検討中、出版中、または発表された場合、著者は編集委員にその旨を伝えなければならない。ただし、プレプリントサーバでの論文の公開についてはその対象外とする(「3-3.プレプリント」の項を参照)。

 「脳卒中」誌への掲載可否が最終的に決定される前に、投稿した論文を他の雑誌へ投稿する場合には、著者はまず本誌から論文を取り下げなければならない。

人を対象とした研究/動物実験

 人を対象にした論文は、世界医師会総会(World Medical Assembly)において承認されたヘルシンキ宣言その改訂版、ならびに著者の所属機関で承認されたガイドラインに則って行われた研究でなければならない。臨床研究論文では、研究への参加および研究の公表に関してインフォームドコンセントを得たこと、また、倫理委員会、治験審査委員会等の承認を得ていること、倫理審査番号、承認日を論文中の「対象と方法」のセクション内に明記すること。また、投稿時に承認書等のコピーを論文原稿とあわせて提出すること。

 侵襲や介入等、研究を目的とする行為を伴う場合や、比較検討・統計解析を行っている場合には、対象症例数に関わらず「生命科学・医学系指針」が適用となるため、倫理委員会の承認が必要となる。

 当学会のホームページに掲載されている指針等を熟読の上、投稿する論文の内容がこれらに則っているか否かを、著者自身でよく確認してから投稿すること。

 また、動物を用いた研究については、「実験動物の飼育及び保管並びに苦痛の軽減に関する基準」(平成 18 年 4 月 28 日環境省告示第 89 号)等を遵守して行われた研究であることを原稿に明記しなければならない。
動物または動物に由来する材料を用いた実験に関する論文は、その研究が著者の所属機関で承認を受けたガイドラインに従って実施されたことを示す必要がある。

著作権とオープンアクセスについて

 脳卒中は完全オープンアクセスであり、クリエイティブ・コモンズ(CC)ライセンスを使用している。このライセンスは、利用者が本誌に掲載された論文を無償かつ出版者や著者の事前承諾を得ることなく使用、再利用を許可するものである。

著作権とライセンシング
 掲載された論文の版権及び著作権は日本脳卒中学会に属する。本誌は完全なオープンアクセス誌であり、 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CC-BY-NC-ND、 表⽰-⾮営利-改変禁止)を採用している。著者は、自身の論文の著作権を全て日本脳卒中学会に譲渡するために、著作権譲渡承諾書兼COI登録状況報告書(CTA and COI Copyright Transfer Agreement and Conflict of Interest Registration Status Report)に署名する必要がある。
著作権譲渡承諾書兼COI登録状況報告書
https://www.jsts.gr.jp/img/youshiki01.pdf

CC-BY-NC-NDについて
https://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/4.0/deed.ja
 このライセンス(CC-BY-NC-ND)では、適切なクレジットが付けられていれば、本誌に掲載された論文を条件付きで利用・再利用することが可能で、その利用は無料であり、出版社や著者から事前承認を求める必要もない。
営利⽬的の利⽤を希望の場合は、日本脳卒中学会へ申請を必須とする。

 助成機関によっては、助成を受けた論文を特定のクリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下で公開することを要求していることがある。関連する助成機関への確認は、投稿する前に著者自身によって行われる必要がある。

利益相反

 透明性の観点から、全ての著者は、投稿論文に関連して利害関係や利益相反がある場合、その旨を申告しなくてはならない。

 投稿論文の内容に関して、日本脳卒中学会が定めた「医学系研究のCOIに関する指針」および「医学系研究のCOIに関する細則」に従い、原則として全ての投稿論文について著者全員のCOI状態を自己申告すること。対象期間は過去3年間とする。
利益相反に関する規則については、学会HP掲載の「医学系研究のCOIに関する細則」を確認すること。
https://www.jsts.gr.jp/about/coi_bylaws.html

 利益相反は、著者の公平な研究の実施および報告に影響を及ぼす可能性のある状況が「明らかに存在する」「認識されている」「潜在している可能性がある」場合に生じる。利害の衝突の可能性としては、商業的または経済的な利益相反、商業的提携、コンサルティング・顧問、株式の所有等が例として挙げられる。

 著者は、投稿する論文に関わる全ての資金の提供について論文の謝辞のセクションに記載すること。
 投稿時に、著者全員が署名した「著作権譲渡承諾書兼COI登録状況報告書」に必要事項を記入しPDF形式にして論文に添付すること。投稿論文に関する全責任は、責任著者が負う。

 「著作権譲渡承諾書兼COI登録状況報告書」と「COI自己申告書」は以下のリンクからダウンロードすること。
著作権譲渡承諾書兼COI登録状況報告書:
https://www.jsts.gr.jp/img/youshiki01.pdf

 著者が会員の場合:日本脳卒中学会のホームページの会員専用ページからオンライン登録するため、「著作権譲渡承諾書兼COI登録状況報告書」のみ提出でよい。
 著者が非会員の場合:COI自己申告書を提出:
https://www.jsts.gr.jp/img/youshiki02.pdf
「著作権譲渡承諾書兼 COI 登録状況報告書」と「COI 自己申告書」の両方を提出する。

 筆頭著者または責任著者が全員の著作権譲渡承諾書と利益相反をまとめ、論文投稿時に論文ファイルと一緒に提出する。

著者資格

 本誌へ投稿された論文は、全ての著者が著者リストを承認していることが必要である。論文投稿後の著者リストの変更(著者名の追加や削除、著者順の変更など)は、著者全員および編集委員の承認を得る必要がある。

 著者は、国際医学雑誌編集者委員会(ICMJE)の「著者と研究貢献者の役割の定義(Defining the Role of Authors and Contributors)」に関する勧告を参考にすること。
ICMJEでは、オーサーシップ(著者資格)は次の4つの基準に基づくことを示している。

1) 論文の構想やデザイン、研究のデータの取得、分析、解釈に実質的に貢献していること。

2) 科学的に重要な内容について草稿を作成、批判的に推敲していること。

3) 最終版の原稿の出版を承認すること。

4) 当該論文に関する全ての内容に対して責任を負うことに同意すること。

以上、4つの基準を全て満たした研究貢献者は、論文の著者とすべきである。4つの基準を全て満たしていない研究貢献者は論文の著者とせず、代わりに謝辞のセクションに記載すべきである。

 AIによる大規模言語モデルやさまざまな公開ツールは、上記の4つの要件を満たすことができないため、論文の著者にはなれない。

問い合わせ先

〒162-0801
東京都新宿区山吹町332-6
株式会社国際文献社
脳卒中誌編集室
TEL: 03-6824-9399
E-mail: jstroke-edit@bunken.co.jp

学会事務局

〒101-0044
東京都千代田区鍛冶町一丁目10番4号丸石ビルディング4階
一般社団法人日本脳卒中学会
TEL: 03-3251-6800(直通)
FAX: 03-3251-6700(直通)
E-mail:jssoffice@jsts.gr.jp